家事代行のニーズは年々増加傾向にあり、それに伴い家事代行で働く人たちも年々増えてきています。
家事代行の仕事は、好きな時間に働けたり、特別なスキルがなくても働けるというメリットがある反面、デメリットもあるのではと感じる人も多いかもしれません。
そこで、今回はそんな家事代行の仕事に興味があるけど、いろいろ不安や疑問があるという人に向けて、この仕事についてお答えする内容になっています。
家事代行の仕事で想定されるトラブルや危険なこと
お客様宅での物損
家事代行の仕事は、人さまの家に訪問して行う仕事なので、どんなに気をつけていても、作業中のミスというものを完全に防ぐことは難しいです。
食器洗い中に食器を割ってしまったり、ほこり取りの最中に飾ってあるものを落としてしまったり、使用している道具を壊してしまったりといったことが考えられます。
子供やペットのお世話中の事故
子供のお世話やペットの世話を引き受ける場合は、依頼中の事故といったことが発生する可能性があります。
お子さんにしてもペットにしても、こちらの想定外の動きをすることはあるので、どこまで責任を負うかといった問題があります。
お客様の勘違いによるトラブル
貴重品が見当たらない、ここにあったものが見当たらない、といった場合、お客様の勘違いであっても、スタッフが手をつけたのでは?と疑惑をもたれるというようなケースが発生する可能性もないとは言えません。
セクハラ被害
家事代行の仕事は基本ひとりで訪問する業務形態のため、女性スタッフが一人でお客様宅を訪問することを悪用し、性的な言動におよぶ一部の悪質な男性利用者がいる可能性も考えられます。そのため、そういった危険性もあらかじめ対策が必要です。
事前にトラブルを想定した対策がされているか確認
上記のような家事代行の仕事で想定されるトラブルに対して、事業者側がどのような対策をしているか、事前に確認してから、仕事を始めるのがよいと思います。
一般的に、家事代行会社にスタッフとして雇用される直接雇用の場合、こういった想定されるトラブルに対して、しっかりとした対策がされている場合がほとんどです。(お客様と会社との契約形態)
例えば、物損に対しては、会社側で損害保険に加入している、男性宅の仕事は複数名で訪問する、スポットの仕事ではなく担当制を採用している、などです。
また、お客様とトラブルになった際も会社側が仲裁にはいってくれるため、個人での責任を追及されるようなケースはほとんどありません。
一方、最近増えてきている家事代行を依頼したいお客様と依頼されたいスタッフをマッチングするような形態の場合、契約はお客様と家事代行会社である点は同じですが、スタッフは直接雇用ではなく、業務委託という形態である場合も多いです。
こういったのケースの場合、お客様は安価な金額でサービスを利用でき、スタッフはより高時給の依頼を受けるというメリットもあります。
しかし、その反面、個人で損害賠償保険に加入する必要があったり、トラブル時も運営側のサポートが充分に受けられない場合もあります。
(すべての会社がそうというわけでなく、会社によって各々違いはあります)
結局、どこで働くのがよいのか?
家事代行の仕事をしてみたいけれど、危険なのでは?と躊躇している人は、直接雇用型の会社で働くことをおすすめします。
逆にトラブルのリスクはあっても自分で対応できる、自分のスキルをより高く売りたい、受ける仕事を選びたいといった人は、マッチングサービスを提供している会社へ登録するのがよいと思います。
どちらがいいと一概には言えませんが、最終的には自分の仕事をする上での希望と責任のもと、決めたらいいと思います。
まとめ
家事代行の仕事は、基本は1人でお客様宅を訪問して家事サービスを提供するというスタイルの仕事なので、他の仕事と比べて特殊な環境での業務になるというのは、たしかにありますが、だからこその面白さというのもあります。
私は、直接雇用の家事代行会社で働いている経験が10年以上ありますが、直接雇用、マッチングサービス、どちらにもメリット、デメリットがあると思っています。
家事代行=危険な仕事と思ったこともありませんし、大変なトラブルに遭遇といった経験も今のところありません。
むしろ、自分の生活スタイルに合わせた働き方がしやすい業種であると思っています。
以上、この記事が家事代行の仕事に興味はあるけど、不安感が大きく、なかなか一歩が踏み出せないという方の参考になれば幸いです。